護りたいもの護られるもの

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「すっすみませ……ん……。」 声をかけようと立ち上げると冷たい金属がオレの首筋にあった。 「何者ですか?なぜここにいるですか?」 後ろから声がきこえた。 眼前には二人の女の子がいる。 一人は猫のように毛を逆立て威嚇するような格好。 もう一人はただアタフタとしている。 「答えてくださいです。」 後ろからは妙に殺気を放つ人。 「オレ…いや自分にもわかんないだよ。」 一瞬空気が和らいだと思ったら更に殺気は大きくオレにぶつかってきた。 「惚けないほうがいいにゃ。」 「そうですよ。あなたどこからなんの目的で来たのです?」 「はわわわ…。」 オレはとりあえず敵意がないことを示すためにゆっくりと両手を上げた。 恐る恐るってか完全ビビりまくって失禁手前ですけどね。 ポロリ。 石が地面に落ちた。 それを見た三人から一気に殺気がひいていった。 「蒼のエンチャウントだぁ~。」 「ですね。」 「だにゃあ。」
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