85人が本棚に入れています
本棚に追加
呼吸がうまく出来ない。
体がガチガチになって、意思とは全く関係のない場所に体だけがある感覚、薄目すらできなかった。
目が合ったら、どうしていいか分からなかったから、キュッと、柔らかく力強く、目を閉じていました。
下半身から鍋島が離れた瞬間でした。
空間の感覚や、微妙な音や空気で、鍋島が一人で始めたのがわかりました。
ものすごい臭いだったのを覚えています。
顔に近づけているのがわかって、発狂しそうでした。
あまりの臭いに鼻で息ができなくなり、口で呼吸をしました。
苦しくなって、我慢できなくて、噎せてしまい、体をかがみこんでしまいました。
咳が収まると、鍋島と目があいました。
最初のコメントを投稿しよう!