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「隣国が進撃してきたって…本当ですか?」
寝起きにいきなり呼び出され、大きなあくびをしながら向かったら師匠はデスクワークをしながら僕にこう言った。隣国が進撃してきていると。
「嘘なんかついてないわ。あと、ちょっと書類片付けるの手伝って…」
「なんで僕が…」
断りを入れようとする前に山のような書類を手渡され無理矢理手伝わされるはめになったよ…トホホ…
「手伝ってくれてありがとう。」
「うう…僕に拒否権は無いんですか?」
僕の問いに対し、師匠は躊躇いなく首を縦に振った。首を上げた後、その目は弟子だから当然とでも言いたそうだった。こんなのまず修業じゃないし…それに溜め込む師匠が悪いよ…と沢山不満が出て来たけど言った所で無駄なので心にしまっておく事にした…それにコーヒーとクッキーくれたし…物で釣られた訳じゃないけどね!流石に一人であれだけの書類を処理するの大変そうだったから…普段から影の国の職務で忙しいだろうし…
一服しながら師匠から現在の情勢やこちらはどう出るか等を教えてもらった。けど…僕と師匠の二人で前線を抑えてそのスキに他の弟子や魔導兵器で敵軍一掃?!む、無茶だと思う…
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