禍は口から

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「ちゃんと期日までに入りたい部活、決めておくのよ」 「はーい。失礼しましたー」 職員室の扉をそっと閉めて、はぁ、と一つ大きなため息をついた。 あたし、沢村千晶は高校2年の春。 まさに今、この伊勢ヶ谷高校に転校してきた。 本当は、始業式の日に新しいクラスに仲間いりするはずが、見事に風邪をこじらせるという失態。 そんなわけで、周りと遅れて一週間。 かなり目立つことになってしまったのだ。 そして、この高校には必ず一つは部活に所属しなければいけない、という迷惑極まりない校則が存在するわけで.... 『帰宅部は....「ないわよ」』 と、先生に有無を言わさぬ笑顔で即答されてしまったため、今から部活動見学に行かなくてはいけなくなってしまった。
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