月明かりを浴びながら
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時計の秒針と、時々外を通る車の音が聞こえる薄暗い部屋の中膝を抱えてた。 誰の目にも付きたくなかった。 だって…… あたしがあたしを汚してく。 服を脱ぎ捨てるように、あたし自身を脱ぎ捨てたい。 もう、全部いらない。 なにもかも捨てちゃいたい。 全部無くなっちゃえば、きっと楽になる…… はずだ。 あたしは引き出しの奥から手帳と小さな箱を取り出し、家を出た。
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