日の光を浴びながら

3/7
前へ
/19ページ
次へ
だけど、そうはいかなかった。 苦しくなって、あたしは水面に顔を出し、勢いよく息を吸い込んだ。 胸全体が心臓になったように、大きく音を鳴らしてる。 グラウンドで響く声、どこか遠くへ飛んでくジェット機の音が、一気に耳を塞ぎ、人気のないプールに吹き込んだ秋の風が体温を奪った。 「何やってんだ!」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加