女心と秋の空

日の光を浴びながら

山村に見つかって、生徒指導室で説教を受けた。

だけど山村の声は、風が頬を撫でる
ように、あたしを通り過ぎるだけだった。

ちょっとプールに忍び込んだぐらいで長過ぎ。

そんなだから、イイ年して結婚も出来ないんだよ。

てか、何だかすっきりした。

なにちっぽけな事に悩んでたんだろって。

それは山村のお陰とかじゃなくて、水の中に嫌なとこ全部洗い流してきたような感じ。

昔から水に流すって言うし。

気持ちが楽になってた。