~自らが生きた証~

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~自らが生きた証~

「追記って…、珍しいよね?」 「えぇ、ですが恐らく、その追記の強盗事件が鍵だと思うのですが…。」 この本も例に漏れず、かなり短い文章と多くの挿絵が書かれている。 私は何度も読み返し、メモを取り、推理をまとめる。 「…何か、突拍子も無い推理になったような気がする。」 「参考までに…、いや、参考になるかは分かりませんが、 そのバスの各停留所をお教えしましょうか?」 「え…?そんな事分かるの?」 「無論…、それが忠実に再現してあるならばの話になりますが…。」 「う~ん、ちょっと怪しいけど…、一応お願い。」 「まずは冒頭の通り、鳥取駅発、その後は県庁日赤前、湯所、相生町、中央病院、中央病院口、安長、湖山駅前、鳥商前、鳥取医療センター、白兎神社前、宝木、矢口、気高中学校前、浜松温泉、浜松駅、今市、山紫苑前、鹿野温泉病院、今町、そして最後に鹿野営業所。 確か、5番[17]のバスでしたか…。」 何で…、この男は地方のバスの各停留所まで暗記してるんだ? 「“メモ帳”より“歩く百科事典”か…、“喋る検索ツール”が正しいかもね?」
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