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～２つの事件～
「私の事はもういいです…。
それより推理の方を。」
ちっ…、絶対条件を理由に年齢の話から逃げたな？
まぁ、実年齢も聞けたし、今回は見逃してやるとするか…。
「…さっきの停留所の順番だと、犯人はかなり長い間待ってた事になるよね？」
「そうですね、相生町から宝木～矢口ですと…、７、８駅分になりますか。」
「何かの用意をしてた？いや、だったら乗る前にしておくはず。
待てよ？乗ってからじゃないと用意出来ない物とか…？
もの…、モノ…、“者”？」
「おや、何か妙案でも浮かびましたか？」
「犯人は２人、客の数が６人？いや、１人殺されて５人…。
強盗時のグループの人数は４人…？バス内には６人で…。」
「バスの中にいた客の人数と、強盗グループの人数が同じですね。
ですが、その内の１人は警察に捕まっています。」
この６人という人数に、何か引っかかるような…。
そういえば、事件時のバス内の乗客の位置が書いてある挿絵があったな…。
私はページをめくり、挿絵が会った箇所を探す…、あった。
「殺された女性がいたのは一番後ろの座席、やや左側よりで…、その２つ前…、
左側の座席に男女２人と、その１つ前に男性１人…、前から二番目に男性１人、
一番前に男性１人で…、拳銃の犯人は運転席、ナイフの犯人は男女の傍…、」
男性客が４人…、犯人は２人共男で…、ナイフは男女の…？
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