始まり

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塔までの道を一緒に進んだ 「ここでお別れ この塔の上の雲に 王様達がいるから 聞きたいこととかは 彼らに聞いてね」 彼女は じゃ頑張ってとでも言わんばかりに 俺の背中をたたいて 一瞬にして消えた ありがとう言ってないし 名前も聞いてなかった それにしてもあの子可愛かったなぁ と思いつつ それにしてもこの塔をのぼるのかぁ 俺は上を見上げた すごく高い。 登るのに嫌気がさしてしまうくらいだったが 彼女についてきてしまった 今俺にはここのしくみもわからないし階段を登るしかない しかたないか。 「頑張ろう」 自分に言い聞かせるように 言った。 塔の中は螺旋階段になってある。 俺はやっとの思いで塔のてっぺんまでたどりつきドアを開けた。
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