第1章

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ここは東南アジアにあるジオン軍小基地…。 「中尉!」 とある兵が中尉と呼ぶ者を呼び止める…。 「なんだ?騒々しいな…。敵でも来たのかー?」 呼び止められた兵はあまり騒がずに何が起こったかを聞く体制であった。 「大佐が…。ガルマ・ザビ様が戦死なされました!」 一般兵は息を切らせながら、事の重大さに慌てて言葉を発した。 「ガルマ様が?何故だ?何があった!?」 「それが…ついこのあいだの報告であった、新型の連邦戦艦とMSに撃破されたと…。」 その言葉を中尉と呼ばれる兵士は冷静に聞き入った…。 「そうか…しかし赤い彗星がいたと聞いているが?奴もやられたのか?」 「いえ、シャア・アズナブル小佐は戦死はしていないようです。ガルマ様が乗るガウが沈んだ…との報告だけのようです。」 その情報を聞き中尉はある状況を悟った…。 「新型の戦艦とMS…出来るな。それにこちらに進軍してくるのか…。連邦軍が大規模な作戦を行なう予定と兵たちに噂がある…それと関係があるのか…?」 男は少し考え… 「よし!様子を見に行く。フレア軍曹、ケイル曹長を呼んでおいてくれ…出撃だ!」 「は?ウェイン中尉。ここからですか?」 一般兵は中尉のいきなりの言葉に思わず聞き直してしまう。 「そうだ。海を越えてくるとの報告もあった…。恐らくこの近くの山脈を抜けて砂漠に出るだろう…そこを強襲する!」 兵士の階級は中尉らしく、男はウェインとよばれていた。 「しかし!三機小隊では、いくら中尉でも!」 「強襲と言っても、本格的に攻撃する訳ではない…。偵察と敵の足を止める…それが目的だ。」 ウェインは兵士の静止を振り切り、目的を話し、格納庫へと足を運んだ…。 ‐格納庫内部‐ 「遅いですよ!隊長!」 とある男の声がウェインを呼ぶ… 「ふー、ケイルか?フレアも一緒か?」 「いますよ~隊長!私達の方が先ですね!」 この元気のある女性はフレア・リザ軍曹、先ほどの男性はケイル・バーシアス曹長である。共にウェインが指揮する部隊の部下である。 「放送は聞いているな…よし、アジア地域第25小隊…ウェイン小隊出るぞ!準備だ!」 ウェイン、フレア、ケイルはそれぞれの搭乗機体に乗る…。 ケイル「準備完了!」 フレア「大丈夫です!」 「よし、まずは新型戦艦が通過する予定の山脈を目指す!出るぞ!」 三機のMSは基地を出撃した…。
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