第1章

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険しい山脈を三機のMSが進行している…。 隊長機が前、その後ろに二機のMSというアローフォーメーションをとっていた。 「隊長~今回は偵察だけなんですか?敵の新型MSなんて…この俺のザクキャノンのキャノン砲で吹き飛ばしてやりますよ!」 薄い肌色のボディ、右肩の大きな砲身…ザクの機体にキャノン砲を装備した遠距離援護機体「ザクキャノン」だ。それに乗るのはケイル曹長である。 「ケイル!隊長が偵察って言ってるんだから、無理する必要無いじゃない!それに私たちは援護。近付かれたら危ないんだから。」 フレア軍曹の乗る機体…これもケイルと同機の「ザクキャノン」だ。しかしケイル機はマシンガン、フレア機はバズーカを右手に所持している。 「お前らあまり騒ぐなよ。それにあのガルマ様を倒したんだ…。親の七光りとよく噂されているが、実力が無かった訳では無いからな…。」 ウェインの乗る機体は「ザクII」だ。しかし、普通のザクとは違う武器を左手に装備している…。 「一応、偵察と言ったが…この盾内臓型ヒート剣のテストもしなくてはいけない。そのためにスラスターなど向上してもらった。上層部からの頼みでな…新しい機体に採用するかのテストを頼まれたんだ。」 ウェインのザクIIには腰背部にヒートホークが標準装備されているが、左腕に盾内臓型のヒート剣が特別に装備されていた…。 「よし、ここらで良いだろう…。」 三機は目的の山脈に着いた。 そこは川が通っているかの様に山が削れ、道ような谷が出来ている場所だった。
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