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「けど、隊長?本当に三機でこの作戦を遂行するんですか?」
ザクIIのモニターにフレアの顔が確認出来る…。
「まだ言っていなかったな…この山脈を抜けた場所は砂漠…。あの青い巨星ランバ・ラル大尉が率いる隊が在住してそうだ。」
「つまり…手負いを負わせて、青い巨星に仕留めてもらうと言うことですか!?だから隊長は…!」
「ケイル!」
フレアはケイルの言葉に一喝を入れ、その場をしずめた。
「良いんだフレア…。ケイル、お前の言うことも分かる…。」
少しの沈黙の後、ウェインはケイルの言葉に返事を返すように話し出した…
「しかし武勲を焦って死んでしまったら意味がない!だからと言って手を抜く訳ではないぞ!自分のやることには責任を取れ!生きて戦果を上げるんだ!」
ウェインは二人に隊長としての思いを話した…。
「敵の偵察…。敵の足止め…。重要な役割だ。」
「……わかりました。これも必要な事なんですよね…。」
「そうだ。だから今回は青い巨星に戦果を譲ろう。赤い彗星、ガルマ様を退けた隊だ…偵察をして、確実に青い巨星に仕留めてもらう!」
ウェイン達が今回の目的を再確したその時、ある放送が流れてきた………。
「ザー…我々は一人の英雄を失った!………。」
この声、この姿…総帥ギレン・ザビだ。
「隊長!これは!?」
「わからない……。ギレン総帥…?」
三人はモニターに流れているギレン・ザビの演説を聞き入った。
「…否!!始まりなのだ!!」
ギレン・ザビの演説が終わるとジオン兵からの歓喜の声が木霊する…。
それを三人は聞き終えた…しばらく沈黙が流れる。
「ケイル、わかったか…?これが死んだ者への扱いだ…。」
ウェインはケイルに悲しみの眼で話す。
「それに…こうゆうことだけではない。残された者への悲しみも大きいぞ…。」
「はい…。」
ウェインの言葉にケイルだけではなく、フレアも返事を返した…。
「だが心配するな!俺がなんとしても守ってやる!…我が小隊は戦死しないことが目的だ!いいか、決して無理はするな!」
「はい!」
二人の部下は力強い返事を返した…。
その時……
「隊長!大きな熱源一つ!」
三人に緊張が走る…。
「恐らく…連邦軍新型戦艦です!!」
「ついにおいでなさったか…フレア!ケイル!キャノン砲照準合わせ!準備しろ!」
「了解!」
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