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ジリリリリリリリ…
「ん…ゆ…ゆめ…じゃないと…
困る…ん………」
リリリリ…バンッ!!!
「ー…んー…」
鳴り続いていた時計の音が
ピタッと止まる。
「むり…し…たら
らめらよー……」
「…そう。夢よ夢。
それにしてもあんたはもーちっと
無理した方が良さそうねー。」
…?
聞き覚えのある声…
と思うとほぼ同時に
頬に激痛が走った。
バッチン!!!!
「ヒイッ!!?」
私はベッドの上で跳ね上がった。
…これを反射というのか。
「いいいい、いたい!!!」
「…あーんたが中々起きない
から起こしてやったんでしょー。
感謝してよねー?」
寝起きでぼやける目を
パジャマの袖で擦って
横向くと。
制服をちゃんと着て、
髪の毛も綺麗にとかし
いつも通り何一つ
不潔な部分がない
彼女が立って居た。
「唯ちゃん…。」
「よっす♪」
美崎 唯(みさきゆい)ちゃん。
頭が良くて、
中間期末
いつも学年の一位二位を
ありちゃんと争ってる女の子。
綺麗な顔立ちで、
スポーツもできて、
漫画に出てきそうな完璧な子!
、でも、
唯ちゃんには素敵な彼氏さんが
居るからとっちゃダメだよ!
「うひゃっ、唯ちゃんこんな
朝っぱらから私の部屋に居る
なんて…いやらしいんだから!」
「ハァ!?キモい黙れ!!」
唯ちゃんは苦笑いしながら
私のほっぺたをつねった。
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