164人が本棚に入れています
本棚に追加
「あーめっちゃ喜んでたねー!」
私は笑いながらセーラーの上に
カーディガンを羽織った。
「ーっ、と。梨花準備出来た?」
唯ちゃんはまだかまだかと
私を見つめてくる。
「もうあと前髪留めるだけだから
もーちょい待って!」
私はドレッサーの前に立ち、
櫛で髪を何度も手早くといた。
…猫っ毛なんで櫛に毛がすぐ
絡まって痛い。
「もー。あたしがやったげるから
こっち向いて!」
唯ちゃんは私を無理矢理
振り向かせて
髪をときはじめた。
「あいたっ!いたっ」
「うっわ何コレ!絡まりまくっ
てんじゃん!!」
唯ちゃんは力を入れて私の
髪の毛をとかしていく。
「唯ちゃんー…」
耳元でブチブチと髪が抜ける音がした…。
ーーーーーーーーーーーーー
最初のコメントを投稿しよう!