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寝ている時は大概、大きく足を開き腕を組んでいる。色黒な肌に、更に真っ黒な少し長めな髪が男らしい。あのガッチリとした腕に抱きしめられる女性が羨ましい。またまた、女みたいな事を考えてしまった。
そんな事を考えていれば終点の駅に着いた。ザワザワと騒いでいた学生や社会人が次々と電車を降りていく。
下に置いていたカバンを手に取り肩に掛ける。フッと向かいに座っていたあの人を見れば、あっちも此方を見ていた。バチッと目線がぶつかる。直ぐに顔が赤くなったのが解った。
これ以上、見ていられなく出口に目を向けた。後ろから押されるように降りる。
あの人はエレベーターに乗り改札へ。俺は階段を上り次のホームへ。
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