ハッピーエンド。

巻き込ま…招かれし者達。

【空想界。FWTO(ファンタジー世界条約機構。通称フート。)セントドリーム司令部。】

「おやまあ…何とも豪勢な建物でござんすね。」

地球はモグラ世界の垣戸島飛行場から零式輸送機に乗せられた陸助が着いたのは、空想界に浮かぶ浮遊都市セントドリームの飛行場であった。セントドリーム飛行場は半民半官の飛行場なのか、腹に大きな箱をぶら下げた民間航空用らしいワイバーン(翼竜)や、背中に人を乗せた軍用らしい大きな鳥が引っ切りなしに発着している。

そして構内を行き交うのは人間だけではなく、獣人やグリフォンやユニコーン、そして車椅子ならぬ車水槽を使って移動しているマーメイドといった、陸助のいた世界では空想上の存在とされている者達であった。

ちなみに陸助は、身長15cmと超小柄である事から、陸助の自宅の『地上の御近所さん。』である、一式 陸攻(いっしき=りくお。)翁 の背広の胸ポケットに潜ませて貰っている。陸助にしてみれば周りはリアル逆ガリバー世界であるから、それもやむを得ないのだ。