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トントントン
奥の壁、扉の向こうから音がする。
だんだん近づいてくるので、ノックではなさそうだ。
カチャ...
静かに戸が開き、奥から男の子が現れた。
「んー…。よく寝たぁ」
体を伸ばして、椅子に座ろうとしたところで、男の子がピタッと止まる。
「……あれ? ここ……ウチじゃなくね?」
「えぇー!?」
まさかの発言に、俺はつい声を出して驚いた。
そんな俺に気付き、男の子は首を傾げた。
「子供…だよな? 何で目線が一緒なんだ?」
男の子は自分の姿を確認した。
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