12月23日

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確かに嘘をつくのは下手くそ。 唇を噛み締める。 「つっ!」 ほんのわずか、口の中に広がる鉄錆びの味。 あ、唇、割れちゃったんだ。 指についた赤い色をぼんやり見つめていると、つぃ、と顎を上げられる。 視界に影が落ちて、唇に何か温かくて柔らかいものが触れた。 それがキスだとわかって、逃れようとするけれど体格の違いすぎる腕からはかなり厳しい。
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