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゙麻美を助けだそれはたしか私が彼氏を取られた次の日の話。
「お前マジでキモいんだよ!!」
「調子乗ってんじゃねぇよ!!」
「……」
麻美がイジメられてるのを見るのはいつもの事。
そして麻美が派手な人達に何を言われても何も言わない事も――いつもの事。
でも――…
「先生こっちこっち!!」
私が麻美を助けた事はいつもの事じゃなかった。多分、麻美を助けたのは人生初。
「はぁ!? 何勝手にチクッてんだよ!!」
「早く行こう!」
麻美をイジメてた派手な子達は、私に一言言ってから何処かへ走って行った。
「大丈夫?」
「何……で…?」
麻美はお腹を押さえながら私に質問してきた。
私はフッと笑って、
「別に。麻美は馬鹿だからね。女の子に嫌われ過ぎてるから、だから助けてあげるの」
「――…それ、私が言った言葉じゃん」
麻美は笑いながらお腹を押さえてた。
「そうかな?」
゙架奈は馬鹿だからね。男を見る目が無いんだよ。だから奪うの゙
そうかもって心の中で呟いた事を覚えてる。
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