1人が本棚に入れています
本棚に追加
大嫌いな親友が死んだ。
事故だった。
飲酒運転に巻き込まれたらしい。
重傷じゃなかったけど打ちどころが悪かったらしい。
だから棺桶の中にいた麻美はまるで、生きている人形に見えた。
私が麻美の死を知ったのは麻美が死んだ次の日。私の携帯に、麻美のお母さんから電話が来た。
その時の麻美のお母さんの声は、嗄れていた。
「麻美が……事故で…」
その時、私の中で悲しさと、少しだけ――嬉しさが出た。
「私って最低…」
私は麻美が大好きだった。
大好きで大好きで、一番の大親友だった。中学生までは――…。
最初のコメントを投稿しよう!