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麻美とは小学校からの付き合いだった。
麻美はとても可愛くて性格も良い。
だからとても男子から人気の的だった。
……男子から…
私が小学生3年生の頃、あまり人と仲良く出来なかった私はいつも1人だった。そんな私に
「ねえ、私と友達にならない?」
そう言ってきたのが麻美。その時とても嬉しかったのを覚えてる。私みたいに地味な子なんかと、こんな可愛い子が友達になってくれるのが嬉しくかった。
それから5年くらいいつも一緒だった。
遊んだり、一緒に学校に行ったり、一緒に勉強したりした。
――信じてた。麻美に先輩との事を言った時、おめでとうって言ってくれて……嬉しかった。
裏切られた。この言葉は私にピッタリだった。
それから、私と先輩が付き合った事はすぐ流れた。そして大親友の麻美に先輩を取られた事もすぐに流れた。
教室に入ってすぐ言われた事。それが今でも少しムカついた事を覚えている。
「大丈夫?」
「麻美酷いよね?」
「可哀相に」
特に派手な人たちから言われた。その理由は分かる。
それは私と先輩が付き合ってたから。でも一番の理由は――麻美。
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