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先輩を取られた日から、麻美とは一緒にいたくなかった。
正直、裏切られた時から離れたかった。
でも麻美と一緒にいた。
それは多分――先輩の事がそこまで好きじゃ無かったから……。
許した訳じゃないから中学まで一緒にいてあげようと決めた。高校は麻美と違う高校にした。
麻美には嘘吐いて、違う高校を受けた。
だから麻美とはもう会うことも無かった。――そう思ってたのに
「あれ? 一緒の高校じゃん! やったー」
何故か同じ高校になってた……
だけど、普通聞いてくるはずなのに何故私が嘘吐いたのか…麻美は聞いてこなかった。
もしかしたら、気付いてたのかもしれない。私が麻美と関わりたくないのを……。
だけど麻美は私の傍にずっといた。
そして――私に二人目の彼氏が出来た。
だけど、次は一週間も経たないうちに別れた。原因は麻美。
そしてまた、麻美はイジメにあい始めた。
原因は私。
それでも麻美は私の傍にいた。
私も麻美の傍にいた。
それが少し、嬉しかった。
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