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勇雷さんは苦笑しながら女の子の頭をポンポンと叩く。
「ええと、この子の名前は皇 紗彩(サアヤ)。私の、妻だ」
つ、妻あああああ!?
い、いや、ちょっと待て……。
この世界って、何歳から結婚できるんだ?
ま、まさか十歳くらいからできたりするんじゃないだろう……。
優衣さんは苦笑しながら、囁き声で説明してくれる。
「紗彩お姉様は、私の2つ年上。皆さんの3つ年上で、ついこの間誕生日を迎えました」
「「「「……」」」」
俺達は優衣さんと紗彩さんを交互に見る。
聞き間違いだろうか。
俺達が今、大体二十歳。
つまり紗彩さんは……
「こ、このなりで23!?」
もう俺と菜乃、理玖はつっこむ元気はなく、朱莉だけがつっこんだ。
「ふ、ふぇぇぇぇ……」
紗彩さんが静かに泣き始めた。
勇雷さんが見かね、慌てて頭を撫でてなだめ始める。
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