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ここはかなり大きめに造っているが普通の家のような場所だ。
なんでも、勇雷さんと優衣さんの両親、つまり前国王様が城内に本当の意味で家を造りたいということで造ったものだそうだ。
しかし、人を招いて会議などもしたいということで、今俺達がいる部屋、会議室が家の中に造られている。
会議室と言っても木製の机に下は畳と言うかなり変わった部屋だったのだが。
「こちらこそさっきは失礼なことを言ってすいませんでした」
俺達が謝ると、紗彩さんは苦笑しながら言った。
「いえ、私も自分が少し幼く見えることはわかっていますので……」
少しではないですけどね。
とは口に出せない。
今も一生懸命腕を伸ばし、俺達の前にお茶を並べていく。
しかしその子どもっぽい面とは裏腹に、基本的にはしっかり者らしく、話し方も声などを除けば大人だ。
ただストレートに子ども扱いされると泣き出すらしい。
迂闊なことを言わないように注意しなければいけない。
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