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「それでは本題に入ろう」
勇雷さんはそう切り出して近くにあった棚からファイルを取り出した。
極秘と書かれた表紙に、何枚もの用紙が束ねられている。
机の向かいには勇雷さんと月島さん、紗彩さんが並んでいて、反対側に俺達6人が並んでいる。
「今回優衣と悠斗に頼みたい仕事は、ある組織の捜査、及び組織の破壊だ」
いきなり重たい話になる。
俺達の顔に緊張が走るが、二人は慣れた顔で質問を返す。
「私達だけでですか?」
「ああ、悪いがオリンポスからは他に人員は割けない。ただでさえ少ないのに、残りは別の仕事に行っている」
オリンポスはかなり少数で、10人もいないと聞いている。
そんな人数で国一つの仕事をしているのだから常に人員不足なのだろう。
「ならこいつらに手伝ってもらうのは?」
悠斗さんが俺達を指差して言う。
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