王都エストリエ

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「さらに付け加えると」 月島さんは目を閉じて言う。 「短期間で魔法を使えるようにする無茶な方法を取れば、間違いなく命も関わる問題となるでしょう。人為的に無理矢理体に魔脈を作るなんて、それほどリスクの伴うものなんですよ」 俺はその話を聞いて、覚えのある話があった。 つい先日俺が意識不明になったあれ。 あれも魔脈超導を使って無理矢理魔脈を増やすことになったんだ。 薬もそれと同じ、ましてや0から新しいものを作ろうとしたりすれば、どうなるかは大体想像がつく。 「いいか。この組織はどんな手段を使っても絶対に壊滅させろ。世間にこの話が出る前に、何としても潰すんだ」 勇雷さんが言ったことに、悠斗さんと優衣さんは大きく頷いた。 それから俺達はエストリエ城に泊まることになった。 とりあえずはゆっくりしていればいいとのことだったので、割り当てられた部屋に向かった。
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