王都エストリエ

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「ここを閉めるときはこうやって……」 階段を少し降りたところに手を当てて魔力を込めると、またパズルのように壁が動いて入口が閉じた。 「すごいですね。これ」 階段は壁が光を放っており、とても明るくなっている。 「遺跡に残されていた知識を使って造った場所ですからね」 しばらく階段を下りると、そこに着いた。 「うわぁ……」 地下に広がっていたのは、まるで遺跡の中にいるような感覚を覚える部屋。 研究所のように白い部屋がどこまで続いており、並び立つ大きな本棚には古い本が所狭しと並んでいる。 コンピューターも数えきれない程置かれていて、ここだけ別世界のようだ。
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