二度目の異変

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その本の山の中から、魔法を作ることに関連した本を取り出す。 ついでに、遺跡で発見された強力な魔法や便利な魔法について書かれた本を積み重ねていく。 「自分にあった魔法を作る、か。なんか楽しそうだ」 今更気づいたことだが、俺はこういう魔法に関したことがかなり好きらしい。 空間転移のことがなくても、同じくらいに勉強していたんじゃないかと思う。 とりあえず色々面白そうだからやってみよう。 でも、菜乃のことも気になるから、しばらくしたら様子を見に行ってみるかな。 魔脈覚醒は急にひどくなって急に楽になるから、案外もう目を覚ましているかもしれないし。 それからしばらく、広い机に何冊もの本を広げて、少しずつ魔法を作っていく作業に入った。 これが夢中になったら止められず、周りのことに一切気づかずに作業を進める。 何時間か経った頃だろうか。 突然背中を突かれた。
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