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見たところあのショットガンは連射ができない。
相手はすぐにリロードを始める。
俺はその短い隙を突いて接近する。
次に銃口が向けられたときには、完全に俺の間合いに入っていた。
引き金が引かれる前に、アリオンを薙ぐ。
相手は普通の武器でこちらはレイヴの遺産。
その差は歴然だ。
特殊な金属でできていたであろう相手のショットガンは、銃口から銃身にかけて真っ二つに斬り裂かれた。
「なに――」
相手の男が驚くと同時に、ショットガンが暴発し、男の手元でショットガンが飛び跳ねる。
男が怯んだところでその横を通り過ぎ、倒れている人の側に駆け寄った。
しかし、倒れている人をどうにかする前に、残っていた男達に囲まれてしまった。
「集え楯鱗の嵐円!!」
詠唱と同時に、俺と倒れている人の周りに竜巻が発生する。
この竜巻は外に棘を持っているため、下手に近づけない。
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