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ここは遺跡の最深部。
石に囲まれた部屋の中央にある機械を、俺と優衣は操作しようとしていた。
「お~い、優衣。そっちどうだ?」
手元の機械を操作しながら尋ねると、優衣は険しい顔で答えた。
「わからないですね。この機械、どうやったら起動するのでしょう」
「これに何か記録でも残ってくれてたらと思ったのに、起動すらしないんじゃな~」
俺が肩を落としていると、後方にあるここの入り口にそれが現れた。
俺は腰に手を回しながら前に出る。
「優衣はそのまま続けてくれ。こっちは俺で片付け――」
その時、背後の機械が起動した。
「おっ。動いた!!」
喜んだのも束の間、起動した機械にあったディスプレイに映し出された文字を見て、俺達は呆然とした。
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