飛ばされた

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「あ、ありがとうございます」 女の子はおずおずと刀を差し出し、私はそれを受け取った。 「あなたは先にどうぞ」 「は、はい」 女の子は頷きながら優衣さんのあとを着いていく。 「俺と朱莉で殿を務めるので、先に進んでください」 「ああ、悪いな」 悠斗さんは先に進み、私と理玖もその後を着いていく。 「ここから外に出れば、俺達の世界に帰れる……のか?」 理玖が険しい顔で呟いた。 私はやれやれと首をすくめる。 「そうはならないと思うわね」
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