27558人が本棚に入れています
本棚に追加
/2188ページ
「あ、ありがとうございます」
女の子はおずおずと刀を差し出し、私はそれを受け取った。
「あなたは先にどうぞ」
「は、はい」
女の子は頷きながら優衣さんのあとを着いていく。
「俺と朱莉で殿を務めるので、先に進んでください」
「ああ、悪いな」
悠斗さんは先に進み、私と理玖もその後を着いていく。
「ここから外に出れば、俺達の世界に帰れる……のか?」
理玖が険しい顔で呟いた。
私はやれやれと首をすくめる。
「そうはならないと思うわね」
最初のコメントを投稿しよう!