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暖かい光が頬を打っている。
「う……」
俺は眩しさを感じ、重たい瞼を上げた。
「目が覚めたか?」
横から知らない声が聞こえた。
俺はゆっくりと体を起こし、そちらを見た。
そこには、本を片手にこちらを見ている青年がいた。
歳は俺と同じくらい。
すらっとした体に整った顔。
短く切りそろえられた黒髪。
とても真面目そうな雰囲気を持っている。
「あ、あの……ここは……」
ここは見覚えがないボロボロの部屋だった。
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