27561人が本棚に入れています
本棚に追加
「伊織、橙乃を頼んだぞ」
「うん、任せといて」
橙乃から体を離し、改札に足を向けた。
「じゃ、行ってくる」
俺は改札を抜け、二人に軽く手を振る。
橙乃と伊織も手を振り返した。
そして、俺は二人に背を向け、人々が行きかうホームを進み始める。
新幹線に乗り込み、俺は関東に向かった。
まずは関東で菜乃の家族に会う。
信じてもらえるかどうかはわからにが、そのあたりは根気でどうにかするしかない。
最初のコメントを投稿しよう!