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｢さて、話とは何かな？｣
道場から奥に抜けた部屋に入ると、徹二さんはすぐに訊いてきた。
｢先にこれを渡しておきます｣
俺は鞄から理玖の封筒を取り出して徹二さんに渡した。
封筒にはとても達筆な字で、『祖父へ』と書かれている。
それを見た瞬間、徹二さんは目を見開いた。
｢それは……｣
｢理玖さんからの手紙です｣
｢……｣
徹二さんは無言で封筒を受け取り、開けて中の手紙を読み始めた。
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