皆の家族

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……何かするのかな? どういうことかわからずに呆けていると、俺の腕を掴んで徹二さんがどこかに連れて行こうとする。 「君も早く防具をつけるんだ」 「え……ええ!?」 な、なんで俺が防具を……。 俺が抵抗しているにも関わらず、徹二さんは年配とは思えない力で強引に俺を引っ張る。 「いやいや!!ちょっと待ってください!!なんで俺が!?」 俺は混乱して少し素が出てきてしまった。 だが、徹二さんはそれを気にした様子はなく、少し笑みを浮かべて俺の腕を引いていく。 「あの手紙の内容はとても信じられるものではなかったが、理玖の字に間違いはない」
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