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勝負は俺の勝ち。
徹二さんに力を示すには十分だったろう。
「ありがとうございます。楽しい勝負でした」
「こちらこそ。貴重な経験をありがとうございます」
俺と一志さんは握手をして笑い合った。
その後、一志さんは指導に戻り、俺は徹二さんに連れられて、裏の家にある理玖の部屋に通された。
「悪いが少しここで待っていてもらえるかな?もうしばらくすれば道場の方が終わる。一志だけに任せていては悪いから先にあちらを終わらせてくる」
「はい。わかりました」
徹二さんは道場に帰っていき、俺は理玖の部屋にあった椅子に腰を下ろした。
埃もほとんどなく、掃除が行き届いている。
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