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――暁 朱莉
「話ってなあに?」
理玖を部屋に招き入れるなり、私は理玖に尋ねた。
こんな時間に話なんて、余程急ぎの話なのかな。
「この前言っただろう?俺は話さないといけないことを話していない。だから、それを話しに来たんだ」
「ああ、あの話……」
確か、いつかは話さないといけないって言ってたけど……。
なんで今なんだろう。
「とりあえず座ったら?」
「……ああ」
理玖は暗い面持ちのまま、リビングの椅子に腰を下ろした。
私も反対側に座る。
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