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理玖は話そうかどうか迷っているようで、瞳を揺らしていた。
理玖らしくない様子だ。
「何か飲む?」
私が訊くと、理玖は首を横に振った。
「いや……」
そして、理玖は意を決したように顔を上げた。
「知哉が帰ってくる前に、話しておかなければいけない話なんだ。知哉はこっちに帰ってきたとき、知っているかもしれないからな。今話しておかないと知哉に嫌な思いをさせてしまう」
私は思わず首を傾げた。
どういうことだろう。
話しておかないと知哉が嫌な思いをするって……。
……う~ん、わからない。
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