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取材班に時間を取られてしまったこともあり、もう夕方だ。
ツバサのことを調べるのは明日からになるか。
でも一先ず、当面の問題は解決した。
これから三週間程かけてツバサのことを調査しながら、魔力の絶対量を上げていく予定だ。
あと少し上げておかないと、あっちの世界に帰った時にまた気絶する羽目になるからだ。
とはいっても、こちらの世界では手の込んだ訓練はできない。
下手に魔法を使って見られてもいけないし、魔法がないこの世界で魔法を使うことが、この世界にどのような影響を及ぼすかわからないからだ。
「わっ、またいつの間にか帰ってきている」
突然橙乃が部屋の入口に現われた。
「あれから取材班は大丈夫だったか?」
「うん、伊織さんも手伝ってくれたりして、早々に帰ってもらったよ」
「ならよかった」
また伊織に貸しを作っちまったな。
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