病床

15/15

27560人が本棚に入れています
本棚に追加
/2188ページ
「お兄ちゃんもホント忙しないね」 「ま、そういう星のもとに生まれちまったんだろうよ」 俺は軽くぼけたのだが、橙乃は呆れたように手をひらひらさせていた。 「バカなこと言ってないで。今日はお母さんのご飯食べてよね」 「ああ。俺も下に降りるかな。とりあえずやることは終わったから、皆にあっちの土産話をするよ」 ずっと心配させてしまった家族だ。 残りの時間は、ツバサのことを調べないといけないこともあるけど、しっかり家族サービスもしておこう。 帰ってきてからろくに話もできていない。 きちんと話しておかないといけないことも多々ある。 またあちらの世界に帰ったら、当分は戻ってこないだろうからな。
/2188ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27560人が本棚に入れています
本棚に追加