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翌日。
前日夜遅くまで家族と話していたが、疲れが欠片も残らない程ぐっすり寝れたため、爽快な気分で家を出た。
今日はこれからある場所に向かう。
長い間使ってなかった自転車に乗り、目的地に向けて走り出す。
途中色々買い物をして、一時間程かけて辿り着いた。
その場所は大きな山のふもと。
「ここに来るのも、本当にいつぶりかな……」
小さく笑いながら、森に挟まれた道を歩いていく。
上を見ると木漏れ日が漏れ、ちらちらと目に入ってくる。
森を抜けた先にあったのは、墓地。
俺はゆっくりと墓地の中を進み、一番隅のお墓の前に立った。
お墓には、比良坂ツバサという名が彫られている。
「久しぶり。ツバサ」
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