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光が収まったとき、悠斗さん達の屋敷の裏口にいた。
今回も成功したようだ。
「あ~、まだふらつく……」
亜界の方で魔力を上げようとしても、どうしても魔法を使いにくかったため、こちらの世界程訓練ができていない。
多少は改善されているが、それでもまだまだこんな状況だ。
ふらふらしながら荷物を引っ張っていき、屋敷の中に入る。
深夜なため、悠斗さんや優衣さん、佐奈も当然寝ているようだ。
荷物を引きずりながら、かつて自分が使っていた部屋に辿り着き、ベッドに倒れこんだ。
優衣さんか佐奈が掃除をしてくれていたようで、埃を被ることなく綺麗なままだ。
もっとも、使われていなかったため布団などは敷かれていないが、疲れている俺にとってはベッドがあるだけでも十分だった。
「……明日も色々大変かな」
そのまま目を閉じて、俺は眠ってしまう。
次の日、俺の予想とは斜め上にいった大変な出来事が待っているとも知らずに。
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