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「お前ら良いタイミングで来てくれたな」
悠斗さんは少し肩の荷を下りたように笑った。
「学院の方で、視察のことを聞いて飛んできたんです」
私はシェキナを復元しながら答える。
「武器は出さないでください。一応相手も軍人なので」
「あ、はい。わかりました」
優衣さんに制されて、私はシェキナを基礎状態に戻しながら下した。
だけど、相手の軍人達はかなりピリピリしているようなので、武器をしまうような真似はできない。
いつ攻撃をされてもおかしくない状況だ。
現に、悠斗さんもカグツチの柄に手をかけている。
私達が警戒をしたまま相手を見返していると、指揮官らしき人がこちらを睨み付けてきた。
「お前達はブレス魔法学院の生徒だな。生徒の分際で軍人に逆らっていいと思っているのか?」
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