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「ミネルヴァ国王の意志……。そう言いたいんですか?」
相手の軍事達は優衣さんのオーラに気圧され、震えながら頷いた。
「あ、ああ、そうだ。魔眼保持者なんて凶悪な存在を野放しにしておけば、いずれ――」
「おい、あんた」
指揮官の言葉を悠斗さんが遮った。
「死にたくないならそれ以上しゃべらない方がいい」
悠斗さんはそう言いながら、指で自分の首元をトントンと叩いた。
指揮官の視線が、自然と自分の首元に行く。
そして、驚愕し凍り付いた。
そこには、優衣さんのクロトの鋼糸が突き付けられていたのだ。
凝視しなければ気づかないほどの細い糸がそこら中に張り巡らされ、他の軍人の首元や眼前などに凶器として突き付けられている。
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