国王

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「あ、そうだ」 俺は持っていた荷物の中から何個もの箱を取り出した。 「これ、亜界のお土産なんで、どうぞ食べてください」 色んな場所に行ったので、その分お土産もたくさんある。 「はい。ありがたく受け取ります」 優衣さんも月島さんも、物珍しそうにお土産を見ている。 その時、月島さんが急に席を立った。 「そう言えばそう言えば……」 月島さんがじりじりと近づいてくる。 なんか目が怖いです。 「綺堂さんも魔脈超導に目覚めたそうじゃないですか。見せていただけますか?いえ、是非見せてください」 「あ、はい」 俺は少し恐怖心を抱きながらも、月島さんに左手を差し出す。 力のことを意識すると、すぐに魔法式が浮かび上がってくる。
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