国王

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続いて理玖と朱莉もやってきた。 「なんでも一志に快勝したそうだな」 「いやまあ、そうなんだけど、俺はこれだからな」 俺は指で自分の胸を指した。 理玖は俺の行動を見て、苦笑しながら頷いていた。 「ああ、まあ……仕方のないことだな」 「ん?なんのこと?」 朱莉は首を傾げていたが、理玖は言葉を濁して椅子に座っていた。 朱莉は何か気に食わないようであったが同じように椅子に座った。 「それにしても悠斗さん達遅いですね」 一体どこまで遊びに行っているというのか。 「そろそろお昼なので、帰ってくるとは思うのですか……」 優衣さんがそう呟いたとき、廊下から豪快な二つの笑い声が聞こえてきた。
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