国王

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「そんなに緊張しなくていいよ。私のことも気軽に勇雷と呼んでくれて構わない。私は親しみある王と言うのがモットーなんでね」 「は、はぁ……」 国王様、もとい勇雷さんはやはり王と言うだけあって、悪い人ではなさそうだ。 「あ、あの勇雷さん。それから悠斗さんと佐奈も。これ全部あちらからのお土産なのでどうぞ食べてください」 「おお、これがか!?」 勇雷さんは興味津々と机の上のお土産に飛びついた。 「わーい!!ありがとう!!」 佐奈も喜んで机に突っ込んでいく。 この時になって、ようやく普通に悠斗さんと話ができた。 「よく戻ってきたな。安心した」 「心配をおかけしてすいません」 しばらく皆で机を囲って俺はあちらの世界のお土産話をしていた。 菜乃達からすれば懐かしい話だし、悠斗さん達からすれば物珍しい話であっただろう。
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