27562人が本棚に入れています
本棚に追加
「それでは行きましょうか」
月島さんは準備を終えたことを確認すると、白墨を取り出して転移の魔法式を書くために移動をしようとする。
「あ、ちょっと待ってください」
俺は月島さんを呼び止めながら転移の指輪を指にはめて、足元に転移の魔法式を投影した。
「おお!!何ですかこれは!!」
月島さんが勢いよく食いついてきた。
「ええと、これはかくかくしかじかでして……」
興味津々な月島さんに掻い摘んで説明すると、月島さんは発狂しなそうな程喜んでいた。
本当に研究好きなんだな。
「あ、でも、俺は王都に行ったことはないので、発動は月島さんがお願いしますね」
「ええ、構いませんよ。それより、その指輪のこと、後でもう少し詳しく教えてくださいね」
その後、俺達は王都に転移した。
最初のコメントを投稿しよう!