国王

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「それでは行きましょうか」 月島さんは準備を終えたことを確認すると、白墨を取り出して転移の魔法式を書くために移動をしようとする。 「あ、ちょっと待ってください」 俺は月島さんを呼び止めながら転移の指輪を指にはめて、足元に転移の魔法式を投影した。 「おお!!何ですかこれは!!」 月島さんが勢いよく食いついてきた。 「ええと、これはかくかくしかじかでして……」 興味津々な月島さんに掻い摘んで説明すると、月島さんは発狂しなそうな程喜んでいた。 本当に研究好きなんだな。 「あ、でも、俺は王都に行ったことはないので、発動は月島さんがお願いしますね」 「ええ、構いませんよ。それより、その指輪のこと、後でもう少し詳しく教えてくださいね」 その後、俺達は王都に転移した。
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