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俺達は勇雷さんが指す俺達の後方に目を向けた。
「「うおおおおおおお!!」」
俺と朱莉が驚いた声が重なる。
理玖も目を丸くしており、菜乃に至っては絶句している。
巨大な城の向かい。
そこには長い長い坂が存在しており、その坂の周りや城の周りに至るまで、見渡す限りの街が広がっている。
「す、すげぇ……」
その一言に尽きる。
俺達がいた都会とは、まったく違う壮観な光景。
大小様々な建物が立ち並び、高い位置にある城の前からでも、とても賑わっていることがわかる。
「これが、エストリエ……」
俺達が住んでいたブレスも大きな都市だが、エストリエはそれよりもずっと巨大な都市だ。
「凄いだろう?私の自慢の街、国民だ」
勇雷さんが胸を張るのもよくわかる。
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