王都エストリエ

3/30
前へ
/2188ページ
次へ
俺達は勇雷さんが指す俺達の後方に目を向けた。 「「うおおおおおおお!!」」 俺と朱莉が驚いた声が重なる。 理玖も目を丸くしており、菜乃に至っては絶句している。 巨大な城の向かい。 そこには長い長い坂が存在しており、その坂の周りや城の周りに至るまで、見渡す限りの街が広がっている。 「す、すげぇ……」 その一言に尽きる。 俺達がいた都会とは、まったく違う壮観な光景。 大小様々な建物が立ち並び、高い位置にある城の前からでも、とても賑わっていることがわかる。 「これが、エストリエ……」 俺達が住んでいたブレスも大きな都市だが、エストリエはそれよりもずっと巨大な都市だ。 「凄いだろう?私の自慢の街、国民だ」 勇雷さんが胸を張るのもよくわかる。
/2188ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27562人が本棚に入れています
本棚に追加